探し物は探さなくなって出てくる、そしてご縁は突然やってくる

私は30代で同年代の家内がいます。私が24歳の時に結婚しましたが子供はいません。敬意は割愛しますが二人で相談して計画的に子供は作りませんでした。
20代の頃は私も所帯を持ったばかりと言うこともあり、責任感から仕事に熱がこもり、サービス残業の連続で家にあまり居着きませんでした。

 

我が子のように可愛がっていたシマリス

その頃、ちょっとしたキッカケでシマリスを飼う事になり、二人の間では子供同然の存在になりました。オスのシマリスでしたがまさに息子でした。リスと3人の生活がいつまでも続くと思っていたくらい平和な毎日でしたが、悲劇は突然訪れます。リスが病気になり急に元気がなくなりました。大袈裟かと思われるかもしれませんが、本当に二人の間では我が子同然だったので、私は仕事を休み、尽くせるだけの手を尽くしましたが残念ながら別れの時を迎えました。

 

我が子同然とはいえ、小動物ですので必ず別れの時は来るとは分かっていた物の、突然でしかもリスの平均寿命より数年早かった別れに大変なショックでした。

 

新しい家族を迎える

それから3年ほど経過した頃、リスを失ったショックは少しずつ和らぎ、家内の提案で新しい家族を迎えたいという話になりました。住んでいる場所の都合で鳴き声の激しい動物は飼えません。犬か猫を飼いたいと言う家内の提案から猫を選ぶのに時間はかかりませんでした。

 

ペットショップで迎えるのもいいかもしれませんが、犬や猫は飼い主を探されている子がきっとどこかで待っているに違いないと思った事と、捨てられた犬や猫が保健所でどのような扱いを受けるかを知っていたので、多くは救えなくとも自分たちに縁のある子がいるに違いないと探す事にしました。

 

実はしばらく前に猫が生まれたんだけど貰ってくれないかという話を頂いた知人が居たので連絡を取ってみることにしました。このしばらくと言うのが微妙な期間で、たしか数ヶ月前だったかと…。実際に連絡を取ると生まれた仔猫たちはみな貰われていったとの事。残念でしたがそれはそれで良かったと思いました。

 

次に新聞に掲載されている里親募集を当たってみることに。しかし縁が無い時はとことん無いもので、犬は出てきますが猫はなかなか出てきません。休日ごとに捨て猫を見たことがある公園や公共の施設周辺などを検索しにいったりもしました。今思えば周りからは不信な二人に見えたと思います。

 

猫を飼おうと考えてから2ヶ月くらいそんなことを繰り返していましたが、なかなか巡り会えず半ば諦めかけてペットショップに足を運ぼうかと考えていた矢先に、先日の知人のまた知人から猫のもらい手を探しているという連絡を貰いました。ようやくご縁があったようです。数匹の仔猫が生まれたらしいのですが、そのうちの1匹を譲って貰えることになりました。

 

とても優しそうな人柄だった先方に丁寧にお礼を言い、車で我が家に連れて帰りました。助手席の家内に抱かれながら不安そうにニャーニャー鳴いていたのが忘れられません。ちなみに女の子でした。我が家につくと用意したトイレで早々にオシッコ。緊張していたでしょうか。そして特にしつけてないのにその後トイレ以外で用をたしたことがなく、猫の習性なのでしょうがあまりに手がかからないのに感心しました。

 

我が子への思い

その後、私も職場を変わり家に居る時間も長くなりました。どういうわけかうちの子は私が主人だと認めてくれているようで、家内にはやや反抗的な態度を見せますが私にはよくなついています。ちょっと優越感です。以前のリス同様、すっかり我が家の子供であり主役になりました。既に猫の居ない生活など想像する事もできません。

 

うちの子を貰ってきてそろそろ11年と半年になります。キャットフードや猫缶を購入に行くと既に高齢の部類の食事内容になっていて、この時ばかりは少々ブルーになります。
いつかまた、別れの時が来るのは避けられませんが、うちの子が「我が家にもらわれてよかった」そう思って貰えるような毎日を過ごさせてあげたいと思っています。